【お歳暮】スピーカー部を外してポケッタブルにも使える可変モデル　ソニー　ICF-7500

76年発売の2バンドラジオ。
ナショナルのペッパーラジオ(76年発売)と殆ど同じタイミングで発売されており、価格も近かったのでライバル関係にあったと言って良いでしょう。
しかしセールス的にはピンクレディを起用し、胸ポケットに収まる薄さを実現したペッパーの圧勝だった様で、ペッパーはオークションでも良く目にしますが、此方は結構レアです。
今回はブラックの個体ですが他にシルバーのバージョンもありました。
ソニーとしては相当に力を入れたラジオだったのでしょう。翌年にはグッドデザインを受賞していて今も同社のホームページに掲載されています。
デザイン上のハイライトはスピーカー部が分離出来て、チューナー部のみでイヤホン式のポケッタブルラジオとしても使える点でした。
スピーカーを持たないウォークマンの発想はこのモデル辺りから生まれたと見るのは穿ち過ぎでしょうか。
このモデル以降でもスピーカー部分を折り畳む様なモデルはありましたが、この様に綺麗に分離出来るモデルは出ていない様に思えます。
セパレートを実現して尚且つ耐久性と相互の接触を確保する為に、ジョイントの部分は特に良く出来ていて、非常にスムーズに取り付け、取り外しが可能です。
このモデルはこのスライド部分の不具合が出やすいのですが、今回の個体はその辺りも良い状態でした。
このモデルに前後してソニーはICF-7600という小型BCLラジオを主に海外向けでヒットさせますが、その7600と同じφ77mmのスピーカーが使われている様で、伸び伸びとした結構美音の持ち主でも有ります。
この個体は入手時点ではヤニ汚れが可成り強かったのですが、洗剤2種の併用でクリーニング後は可成り綺麗です。
勿論既に50年近く前の製品故にそれなりの汚れやキズば有りますが、年代を考えれば充分美品の範疇に入ります。アルカリ電池はお付けします。
比較的レアなので、動作品として狙っていたマニアの方にはお勧めです。

商品の情報